
新城市長篠から廃線探訪の旅(後編)
旧田口線跡はいくつかのセクションに分かれ、
その間は普通に道路になっていたりします。
大草トンネル群を抜けると次は麹坂・田代トンネル群に向かいます
キャンプ場らしき場所を抜けていくとここ、麹坂トンネルへ到着。
落石倒木はあるわ入り口は分かりづらいわ水溜まりになっているわ・・・
なかなかハードです。そしてこのトンネル、長いんですよ!
柵には穴が空いてたのでそこから侵入。
はい、ここは数百メートルになる長いトンネルで先が見えません。
天井から水は染み出して首筋に落ちるとビビります。
ここはかなり涼しいというか寒いくらい。肝試しにはちょっと良すぎる。
ヘッドライトをしないと全く見えないので、午前中に来て本当に良かった。。
友人と漫画のうしおととらに出てくるトンネルの話をしながら突破
暫く歩いていい雰囲気の切り通し
渓、と言った感じで両側に岩盤が聳えてなかなか写真では伝わりづらい
いい雰囲気の場所です。
ここで麹坂・田代エリアは終わり、続いてはちょっと飛ばして清崎トンネル群へ
寒狭川をの山側を沿うように走る場所で流れこみがある為、
この様に鉄の橋が掛かっています。Iビームというらしい(鉄オタ談)
しっかりした橋になっているのでこれを渡っていきます
足場は結構しっかりしています。バラスト(線路にある石)も残っています
道は両サイドが盛り上がって斜面の間には溝があります
これも線路の名残なんですね
一旦下に下りて休憩し別のIビームを下から登る
こんな細さの上を通るのかと今更な心配をしてしまう
これは罠。たわむ上に滑って超怖い
しばらくするとまたトンネルなんですが、ここ!
どうも他の方が何年か前に行った時も水没していたようでした
雨量次第で水没してしまうのでしょう。
↓別の方撮影時はこのトンネルではないですがここまでなる時もあるようで
(http://usa-nekosando.pupu.jp/miti_kiyosaki-1.htmlより引用させて頂きました)
水深は30cm程度だったので長靴でも履いていれば問題は無かったんですが・・・
そんな装備はなく断念、トンネル横の道無き道で迂回します
やはりこちらも土砂がかなり入ってきています。
ここを抜けると道路まで突き当たります。
そしてここから旧田口駅までは廃線利用の道路になっているので車でいけてしまう・・
車だと早い・・・
そして、終点、旧田口駅跡・・・
微かにホームがあったであろう形跡は残っているものの、
数年前の台風で駅舎跡はすっかり倒壊してしまい、
前に行かれた方のサイトでは残っていた残骸もキレイさっぱりなくなっていました。
2005年頃までは形もはっきり残っていたようでこちらから見ることが出来ます
これだけ駅の跡が残っているだけでも廃線跡としては立派なものだと。
ほとんどの廃線跡は民家や道路で潰されてしまい、跡形もないのが普通なんだそうで・・・
ほんの数年、十数年で綺麗さっぱり無くなってしまうものもあれば、
石で作られたトンネルや岩盤の堀跡、Iビーム等
自然に溶けこむかのように残っているものもあり、不思議なものです。
この廃線、歩く時間は朝から一日歩いて夕方にさしかからない程度。
距離にして10kmも歩いてはいませんが、ほどよい疲れ。
ちゃんとやるなら本長篠駅に止めてバスで一旦田口まで行き、
南下していく歩き方の方が楽しめるかもしれません。
新城市がどう考えているのか知りませんが、もう少しだけ整備して安全確保だけすれば
観光ロードみたいにして人が来そうな気がします。
しかし、十年前から比べても遺構が消えていっているように、
消え行くものだからこそその美しさを感じるのかもしれません。
ちなみにトンネルをさんざん通りましたが心霊的な何かは全くありませんでした。
◆旧豊橋鉄道田口線、麹坂トンネル~田口駅付近まで
愛知県新城市田峯(マッピングは田代トンネルから)