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インベーダーゲーム・テトリス・パックマン…約30〜40年前に爆発的人気となったゲームセンター。
当時は不良の溜まり場、タバコの煙が充満し、子供だけじゃ行っちゃいけない場所と言われていましたが、今ではずいぶん風通しが良くなり、ファミリーやカップルなどが集まるアミューズメント施設となりました。
一方増税や法律規制の影響で、閉店が相次いでいて、店舗数は激減しています。

そんなめまぐるしいゲーセン事情の中、昔の空気をそのままに、今もなお稼動を続ける個人店を発見しました。
西尾市高砂町の「天野ゲーム博物館」です。

 

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「天野ゲーム博物館」は、元祖インベーダーゲーム「TTスペースインベーダー」や「パックマン」などを、当時の筐体で楽しめるレトロゲーム専門のゲームセンターです。

 

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入り口にはたっぷり注意書き。あとテレビ番組に取材されたとかたくさん書いてあります。
正直めちゃくちゃ入りづらい。

 

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意を決して入店します。

 

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暗い。

 

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(※営業中です)
任侠映画の事務所のような・・・・薄暗い部屋で煙が立ちこめる中、黙々と銃弾(100円玉)を詰める大人達・・・・
その中に20代そこそこの小娘が単身潜入はかなり浮いてて、内心かなり緊張しました。

 

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入り口の注意書きにも書いてあるように「ゲームをしない人は入店禁止」なので、とりあえずなにかゲームをやらなきゃと、辺りを見渡しますが、電源がついてないゲームが多い!
壊れてるのかな?と思いきや、故障防止と電気代節約のため電源は自分でつけるシステムのようです。斬新…!

 

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早速テトリスで手慣らし。

ちなみに私が初めてプレイしたゲームはキーホルダー型のテトリス。当時は鬼のようにプレイして周りに敵はいませんでした(笑)
テレビゲームは初代PlayStationのクラッシュバンディクーやゲームボーイのポケモン世代ど真ん中で、学生時代は音楽・格闘・クイズゲームなどを目的にゲームセンターに通っていました。

 

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筐体では初、そしてテトリス自体久々のプレイということもあり、散々な結果に・・・。やはりスティックでの操作は難しい!
でも携帯や家庭用ゲームでの感覚とちょっと違った大型縦画面は新鮮でとても楽しかったです。
しかも1回50円。安い。

 

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他にも何かやってみようとウロウロしていると…

 

あった。インベーダーゲーム。
昔話のなかに出てくる「インベーダーゲーム」を本物の筐体でできるなんて、相当ワクワクします。
早速やってみようと席につくと、すぐに店主に止められてしました。
なんとプレイするには
・30歳以上であること。
・好きなレトロゲーム5つ(メーカー名含)
・思い出のゲームを挙げる
など条件があり、さらに個人情報等を登録しなければいけないとのこと…。

 

なんでも、全国で元祖インベーダーゲーム「TTスペースインベーダー」を本物の筐体でプレイできるのはここだけで、全国から人が集まる事から、本当に好きな人しかできないようにしているそうです。
文化財と化すお宝アーケードがたくさん集まるこのVIPルームには、精鋭のみしか参加できない…。
それはそれでこだわりが詰まっていてかっこいいです。小娘は退散します。

 

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開館当初の「インベーダーハウス」時代の話をしたり修理現場を見せていただいて、他のゲームをやって帰ろうと思ったところ、店主の粋な計らいで私も少しだけインベーダーゲームをプレイさせてもらえることになりました。なんてこった。
案外規制はゆるいのかな・・・?と思いつつ、人情味ある店主に感謝です。

 

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なかなか難しい・・・。苦戦していると、常連客のお兄さんがコツを伝授してくれました。
筋がいいと褒められました。やったぜ。

 

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帰り際、店主が東京土産をくれました。美味しかったです。
ヤバそうな怪しい雰囲気とは裏腹に、暖かみのある店主と常連客でなりたっている良いお店でした。

 

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ちなみにこのお店、本業はスポーツ用品店で、あくまでも「天野スポーツのゲームコーナー」みたいです!玄関に堂々と書いてあったけど全然気付かなかった!!

 

記事詳細141007

▼天野ゲーム博物館
愛知県西尾市高砂町41