
新城市長篠から廃線探訪の旅(前編)
JRに飯田線という線路が豊橋から長野の飯田に向かって走っているんですが、
路線沿いに住んでいないと全く利用する機会がないと思います。
飯田線自体が既にレトロというか、秘境に行くようなものとなっていますが
かつて、さらに分岐した豊橋鉄道田口線という路線が存在しました。
現存する本長篠駅から三河田口という駅まで川沿いを走り、
山奥から木材を運び出すよう作られ、ついでに旅客も運搬していたようです。
1968年に全線が廃線となりましたが、跡が今もまだまだ見受けられます。
というわけで今回は夏休み的なアレで廃線探訪といきます。
まずは本長篠駅から北上し 「大草トンネル群」 へ
すぐに道沿いにこんな遺構が。少し削れてきていますがまだまだ丈夫そう。
ここも多分遺構なんでしょうか、がけ崩れでかなり流されてしまっていますが
おそらくこの一番上の高さで電車が走っていたはず。
少し分かりづらい山道を通ると・・・
ここが旧三河大草駅です。階段のある右部分がかつてのホーム。
そのまま残っているようです。ここから連続した小さなトンネルを抜けていきます。
トンネルは非常に狭く、こんなところを本当に電車が抜けるのか、と思わせます。
恐らく乗用車がギリギリ通れるくらい。通りたくないけど。
時々朽ち果てた原付きとかがあるのでビビります。
トンネル内も含めて路線跡は周辺住民が生活に使っているようです。
部分的に道路になったり、資材置き場になったりしていますが
比較的かつての名残を感じさせます。
写真に写っているのは僕の友人の元鉄道オタク。いろいろ解説してもらいました。
鉄オタにはいろいろ種類があって廃線を探訪する人は廃鉄というらしいです
壁もしっかりしていて崩れるような兆しはありませんが、
いかんせん前日の雨のせいか水が上から垂れてきて難儀します・・・
カメラ女子とかが好きそう
えー、ここか・・・? と半信半疑で近寄るとトンネルがあります。
ここからなかなかハードな道。
そんな大した長さでもないんですがカーブしていてパッと見、出口が見えず
入るには少し勇気がいります。
土砂や倒木が入ってきやすく、このように埋もれつつあります。
入り口出口付近とトンネル内に傾斜が出来てしまっています。
これが繰り返されて入り口と出口はそのうちに埋まってしまうのでしょう。
夏の山、自然と朽ち果てゆく人工物の美。
逆側から。よくこんなところに入ろうと思ったなと抜けてから毎回思います
いかにも隧道、と行った風景。
諸葛孔明が罠を仕掛けそうな場所。 落石とか
土砂が流れてあんまりトンネルとしての意味がない感じ 諸行無常。
普通の道路にぶつかり、線路跡を探したんですが道が見えませんでした。
ちょっと長過ぎるので一旦ここで切ります。
トンネルは短いですが足元に水が溜まってたりするのでヘッドライトがあって良かった。
結構冷えるので避暑にはいいかも。歩くと結局暑いんですけどね。
◆旧豊橋鉄道田口線跡(マッピングは旧三河大草駅)
愛知県新城市富保